
本書について
本書は、祖脈診や脈状診そのものを解説するものではありません。
六部定位における脈の状態から、身体の状態や病理をどのように考えるか、その基礎となる考え方を整理した冊子です。
※本書は、一般の患者さん向けの健康書ではありません。ただし、東洋医学に関心があり、「脈診では何を診ている
のか」を知りたい方にも、その基本的な考え方を理解していただける内容となっています。
脈を診ても、その意味がわからない
脈診を学び始めると、「浮いている」「沈んでいる」「強い」「弱い」といった脈の違いは少しずつ感じられるようになります。
しかし、その脈が何を意味し、身体のどのような状態を表しているのかを理解することは、決して容易ではありません。
本書は、その疑問を考えるための手がかりとなることを目指しています。
脈の状態から病理を考える
本書では、浮沈・大細・強弱といった脈の状態を基本として、六部それぞれの脈をどのように捉え、その背景にある病理をどのように考えるかをまとめました。
単に脈の名称を覚えるのではなく、治療を考えるための基礎を身につけることを目標としています。
六部定位脈診を、一部位ずつ考える
右寸口=肺、右関上=脾、右尺中=心包・右腎・命門、左寸口=心、左関上=肝、左尺中=腎について、それぞれ「脈の状態」「病理」「問診で確認したいこと」「主な症状」などを整理していることを説明します。



こんな方に
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脈診を学び始めた鍼灸師・鍼灸学生
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六部定位脈診を整理して学びたい方
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脈の浮沈・大小・強弱は分かっても、病理とのつながりに迷う方
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経絡治療の脈診に関心のある方
この本をまとめた理由
私自身、脈診を学ぶ中で「脈は分かっても、その意味をどう考えればよいのか」という難しさを感じてきました。
本書は、経絡治療の臨床と指導を続ける中で、自分なりに整理してきた脈診の考え方を、初学者にも追いやすい形にまとめたものです。
